たばたの結論ドラゴン【ライター：GxG たばた選手】

はじめに

こんにちは、たばた/G×Gです。
普段は読売新聞社の運営するShadowverse(以下：デジタル版)のチーム「G×G（ジーバイジー）」でプロゲーマーとして活動しています。

デジタル版の実績

エボルヴの実績

そんな僕ですが最近はプロ活動と並行してシャドウバースEVOLVE(以下：エボルヴ)で遊んでおり、大会などにも参加出来る時は積極的に参加しています。

今回は、ありがたいことにTCG通販ショップであるFIVECARDさんから記事のご依頼を頂いたので書かせていただきました。

創世の夜明け(以下:第1弾)環境でのドラゴンの変化

デジタル版から派手な動きが特徴なドラゴンが好きで、エボルヴでもひたすらドラゴンのデッキを使用していました。

友田杯(5月8日)に使用したリスト

まずは5/8に行われた友田杯のリストがこちらです。

この時期のエボルヴの環境はまだ発売されたばかりということもあり、プレイヤーによって様々なデッキが見受けられました。
フォロワーの横展開を得意とする攻撃的なエルフ、ロイヤル、ナイトメアといったデッキも流行していたので灼熱の嵐、ルシフェルといったカードが採用されています。

特徴的なのは冥府への道というカードです。
このカードは調整段階でビショップやコントロールに寄せたデッキに対し、リソース不足で負けることが多かったので採用していました。

現在使用しているリスト

このリストがいま現在使っていて手に馴染んでいるリストです。
環境的にドラゴンのミラーマッチ、エルフ、秘術ウィッチが増えたことが大きくデッキの変化に影響したなと感じました。
ドラゴンのミラーマッチはファフニールの5点ラインのケアであったり、ファフニールを強く返したり、ファフニールをいかに押し付けるかといったゲームになります。
そういった盤面勝負を重視した構築です。
下記以降に友田杯のリストと比べて採用したカードや、僕が個人的に不採用にしたカードについて説明していこうと思います。

採用カード説明

ドラゴニュートプリンセス

このカードの1番のポイントは覚醒時4点を相手フォロワーに与える部分でしょう。
覚醒時のブレイジングブレスが強力であるように、クイックはありませんがこのカードもかなり便利です。
ドラゴンのミラーマッチはお互い同じスピードで試合を展開する場合盤面の押し付け合いになり、残った盤面とダークドラグーン・フォルテなどの疾走によるダメージで削りきる試合がほとんどです。
ドラゴンは主に体力5以上のフォロワーの処理に対して、変異の魔術師、ウルズなどの進化に頼りがちですが、ドラゴニュートプリンセスを合わせて他のカードの能力で処理をする動きが強力です。
ピンポイントな部分で言うと、ビショップ対面のフレイムタイガーを2PPで処理出来るのも評価しているポイントです。
同じような枠で7PPのドレッドドラゴンの採用もありますが、個人的には横展開への対応と、小回り優先でドラゴニュートプリンセスを採用しています。

ウルズ

4PPでまず相手のフォロワーをEXエリアに置くことができ、進化するとEXエリアのカードを1枚消滅できるカードです。
単純にミラーマッチはファフニールや大型のフォロワーをアクトせず押し付ける展開が発生しやすく、そういった盤面で変異の魔術師とは違い盤面に残りながら処理ができるカードです。
秘術ウィッチ対面も進化後のエンシェントアルケミストやアークサモナー・エラスムスなど体力6以上のフォロワーに対し処理で困っていたのですが、ウルズを採用してからは簡単に盤面を取れるようになりました。
エクスキューションでも良くない？と思われるかもしれませんが、この3/3というサイズが盤面にいるだけで終盤のダメージレース的にも強力です。

不採用にしたカード

ベルエンジェル

ベルエンジェルは1PPで出しやすく、竜化の塔やフォロワーの横展開に添える守護として優秀ですが、ベルエンジェル自体は盤面に干渉する能力が低く、進化時効果もあまり強力とは言えず、10枚しか採用できないエボルヴデッキの枠をこのカードに割くのが個人的に嫌だったので不採用としました。

冥府への道

優秀なリソースカードではありますが、ミラーマッチが多く置きにくくなってしまったのと、後ほど説明しますがルシフェルを不採用にしたことで、このカードを置くほどリーダーの体力に余裕がないのも理由です。

エクスキューション

ミラーマッチのジェネシスドラゴン、次元の超越を採用したウィッチ(以下：超越ウィッチ)対面のフレイムデストロイヤーにクイックが決まれば強力なカード。
しかしクイックのために4PP余らせる動きが弱く、例えば7PPではドラゴンガードを出した上で3PP余らせた動き等できるのですが、4PPは少々重く感じてしまい不採用に。
クイックの枠であれば覚醒時ドローもできて、3PPとお手軽な竜の怒りがオススメ。

灼熱の嵐

5PPで盤面全体に5点というダメージを与えるのでロイヤルやエルフの序盤の横展開には強力。
しかし5PPで盤面を返すことしかできず、こちらから何かを押し付ける動きが出来ないのが弱く不採用に。
前述の通りドラゴンのデッキは相手の盤面に対応するより、こちらから盤面を押し付けてアクションを起こすのが強いデッキだと確信しています。

竜化の塔

自身の低いPPのフォロワーをドラゴンに変換したり、相手の大型フォロワーをドラゴンに変換して処理しやすくしたりできる攻守に使えるカードです。
とはいえ、やはりこのカードはオフェンシブに使った方が強いのは間違いなく、「有利状況で置ければ」強力ではありますが、自分は対戦してそういったシチュエーションはあまりなく、強いと思いませんでした。
もちろん低PPのカードなどをドラゴンに変換するのは強力ですが、このカードを採用するためにベルエンジェルなどのデッキコンセプトに合わないカードも併せて組み込まなければならないのが不採用の理由です。

ドレッドドラゴン

ドラゴニュートプリンセスの項でも触れましたが、単体の除去能力に優れ、尚且つ7/7とサイズが大きいフォロワーです。
ドラゴンミラーでルシフェルをこのカードで返すのは強いですが、その位しか強い場面がないと感じました。
最近はルシフェルの採用も減り、横展開などの意識もあるのでこのカードで7pp使用しても盤面で優位を取れないことが多いため不採用としています。

ルシフェル

PPブーストができていて、相手の盤面が弱ければ強いカード。
ドレッドドラゴンと同じくこのカードに7PP支払っても盤面に干渉できないので置けるタイミングが限られており、置けても処理されやすいことから不採用としています。

第1弾ドラゴンの総括

ここまでが第1弾で僕がドラゴンを使用してみた分析と感想です。
ドラゴンに対しての対策として横並べ＆処理を強要するエルフなども見受けられましたが、その対策を貫通するくらいのパワーがあり、第1弾はドラゴンが最強だったなと思いました。

第2弾からはオリヴィエ、バハムート、竜の闘気など強力なカードがドラゴンで使えそうなのでとても楽しみです。
FIVECARDでは第2弾も発売日の朝から販売されるので是非チェックしてみてください！